覚え書き

薔薇と原石

4月1日の出来事

3月末を迎える前、「すごいこと考えてる」「先輩方が誰もやったことないことを」みたいな話が出たあたりで、まことしやかに増員説が囁かれてたのは知ってた(あくまでオタクの予想の範疇)。

その時点では、そんな安直なことはしないだろうと思ってた。足りないなら増やせばいい、なんて単純なものじゃない。何より自担が事務所における保守派だと思ってたから。

 

けど、どうも違ったらしい。

いろんな変革を経て、自担含め3人はまったく保守派とはいえない決断をした。

 

でもそれは単に変化をもたらしたいとか人数で補いたいとか、そんな簡単なことじゃないのは配信とブログとインスタとで痛いほどわからされた。当たり前だ。

保守派だとか以前に、自担は負けず嫌いでめちゃくちゃ野心家だった。変化に対する恐怖を乗り越えるほどに。

 

批判もファン離れもきっと覚悟の上で決めたんだろう。今までだってそうだったわけだし。

 

 

で、そんな重たい決断をポンと投げられたいちオタクの私は、「自分の価値観と自担の価値観が違うこと」に戸惑ったし、ショックも多少受けた。

オタクというのは勝手な生き物なので、口では「ずっと応援するね」とか言いながら心の底では「こうなってほしい」って理想や願望を勝手に抱き、時にはそれを担当に押し付ける。

そうなっちゃいけないと思いつつ、私もそうなっていたんだろうな。

 

私の内心の話をするなら、現状維持でもいいじゃんと思ってた。毎年アリツアがあって、年何枚かシングルと年1アルバムがあって、雑誌の連載や個々の活動があって、冠番組がいつか欲しいなって、そういうオタ活で満足してたから。十二分に楽しかったから。

まあでもそんな甘っちょろい話が通用するわけないのもわかる。ただでさえ事務所は更地同然にされて、これまでの特権的ポジションもなくなって、今までと同じやり方じゃいずれ立ち行かなくなるなんてのも十分有り得る話になってしまった。

 

人生の半分以上をジャニオタとして過ごしているから、昔の圧倒的権力と人気で帝国を築いていたジャニーズ事務所にどうしても戻ってきてほしくなる、そんなこと絶対無理だって分かってるのに。

 

韓国みたいにならないでほしいとか、ジャニーズらしさがなくなるとか、どこの馬の骨とも知らない一般人が入ってくるのが耐えられないとか、自軍以外のオタクもみんな驚いてるし怒ったり悲しんだりしてる。だからきっと今ジャニオタみんなSexy Zone改めtimeleszに攻撃的だし、あまり理解を得られてないんだと思う。どうしても「最強だったあの頃」のイメージを壊されたくないから。もう絶対無理だって分かってても。

 

たかだか十数年オタクしてただけの私や他のオタクにわかるんだから、中にいるタレントや社員がわかってないはずがないわけで。当たり前に今後の経営方針について日々頭を悩ませているはずで。そのギャップに誰よりも苦しんでるのは紛れもなくその人たちで。

 

そんな状況で、それでももっと上を目指したくて、今のままをキープするだけじゃ飽き足らなくて、こんなに大きな決断を下したというのなら、該当担としてプロジェクトを見届けたいと思った。ある種の義務感に近いのかも、全然義務じゃないけど。

 

ファンが激減する可能性だって大いにある(実際ついていけない人もいるだろうし仕方ないと思う)、でも、それでもついてきてほしいと言うなら、私はついていきたい。何を目指していて結果がどう出るのか、単純に興味があるし良い方向に進んでほしいと一緒に祈りたい。

激減こそすれゼロにはならないと踏んで歩き出したなら、残るファンに何を期待するかって「信頼」だと思うから。彼らの決断を、今後の歩みを今の私は信頼できるから、私もついていくことで信頼を返したい。もし今後信頼できなくなる日がきたら、もう返すことはできないと思う。

 

でもやっぱりここまで見てきたメンバーの姿から、言葉から、今心配されてるような変な新メンバー拾ってきたりなんてことはしないだろうと思えるから。

 

常に上昇志向の塊で、夢はドームって言い続けて、もっともっとってもがいてきた彼らが、「人数が減って可哀想なグループ」に甘んじるはずなかった。

同情じゃ食っていけない、事務所の象徴とか王道とか他G担から評価されても爆発的な結果には繋がらなかったことが証明してる。

 

事務所に、社会に、昔から振り回されまくってきた彼らが今台風の目になって界隈を業界を激震させてるのは、そういう目線で見てきた大人たちへの反抗心なのかもしれない、なんて勝手に思いたくなる。

 

今年の1月、もっと子どもらしくいてよ嫌だ嫌だって駄々こねてよ大人になるのが早すぎたよなんて分かったような口聞いてたのが恥ずかしい。

まだまだ若いしクソガキだった。このひとたち。

 

さっき義務感って書いたけど、感覚的には責任感のほうが近いかも。

他人の人生をコンテンツとして消費している以上、思った方向に進まなくてもすぐ逃げ出さずに結果を見届けたいと思った。別にそれが正しいとも間違いだとも思わないけど。

まだ入ってきてもない新メンバーを怖がるのも不思議な話だし。現実的に言えば、今年のアリツアは三人って決まってるし三人の活動だってこれから見れる、そのうえでプロジェクトを見守ってから結論を出したっていいもんな。

 

 

大きな変化を怖がる心と、自担の一世一代の大博打がカッコよすぎてついていきたい気持ちと、どちらも同じくらいあって。

でも人間は複雑な生き物だから、そうやって相反するふたつの心を抱えていてもいいとモンスター・コールズで教わったから。

苦しかったら本当の気持ちを口に出して言えばいい、って。

 

本当に本当の本心は、コメント欄見て一気に顔が曇った自担見て、こんな悲しい顔してる自担おいてどっか行くなんて無理だなと思ってしまった。

1000回の好きよりも1回の嫌いが消えない自担に、なるべくたくさん好きを伝えたくなった。今すぐにでもファンレター書きたい。

 

自担への好きが出てこなくなったら降り時だと思うから、もうしばらくは乗りかかったガンダムだと思って全身全霊で振り回されていきたい所存。

 

 

とりあえず今は自担がSHOCKの稽古に集中できていることを祈るばかり。そしてほかのメンバーも含めすべての推しがなるべくゆっくり眠れているよう祈るばかり。

そして三人が進む道が、選ぶ未来が、私にとっても明るいもので、諸手を挙げて賛同できるものでありますように。

 

 

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このへんまでが夕方までの感想。

家帰ってひと息ついて、自担含め三人の決断が他G担やジュニア担からボロクソに叩かれてるのを改めて見たら涙とまらなくなった。

自分がもしそっち側だったら絶対いい思いしないから、同じことしたくはないけどその感情を否定することはできない。でもだからってそんなキツい言葉をぶつけていいわけないし、なんでも答えますって言ったからって何言ったっていいわけじゃない。なにより、自分が好きで好きでしょうがない人たちがこんな言われようなのがつらい。好きなもの否定されるの本当に耐えられないから今すごくしんどい。優しい言葉をくれるふまそうも、いつもと同じ顔してる勝利くんも、全部全部しんどい。私の好きなものを世界中全員全肯定であれよって滅茶苦茶な感情になる。

 

忍耐強いとかメンタル強いとか言ってるけどさ、1000回の好きよりも1回の嫌いが消えない気にしぃなんだからさ。お願いだから、せめてファンじゃない外野の声は遮断していてほしい。今まで聞こえのいい言葉で褒めそやかしてたくせに急に手のひら返す無銭の言葉なんか無視して、今は目の前の稽古に集中できる環境であってほしい。勝利くんはそんなこと望まないかもしれないけど、勝利くんを、三人を包む世界が、やわらかくあたたかいものでありますように。